買った: CASIO NAMELAND KL-G1

Posted: 2022/08/26
Updated: 2022/09/21
Category: 知性

カシオのテプラ として逆張り派におなじみのネームランドがエコリユースファクトリー1に2200円で転がっていたので買ってきた。

で、長期的にどうかは知らないが少なくとも執筆時点では満足できる買い物であると言っていいと思う。

更新履歴

買ったのはKL-G1というモデルで、USB接続対応、ハーフカットその他便利機能を一通り備えている中堅的な仕様となっている。後継品のKL-G2が出ているが、USB端子がmicroBになってデザインが変わったぐらいで仕様的には大きな差はない。 大きな差はないが重要なポイントとしてKL-G1とKL-G2でWindowsのドライバーが共通という点がある。型落ち品と現行品で共通なんならしばらくはメンテナンスがされるだろう…という魂胆だ。

一方捨て値だったのにも理由があり、ACアダプタが付属していない上現行モデルでは使われていない仕様2らしく、販売時にも一切動作確認が取れていないジャンク品であった。 結果的には大きな問題もなく満足に動くようになったが、安物買いの特典要素としてそれなりに紆余曲折を経たのでメモとして残しておく。

目次

DCジャック

ACアダプタなんて細かいこと言わなければどうにかなる…んだけども、本体のDCジャックの規格だけはわかってないと暴力的な手段を取るしかなくなってしまう。

まあ結論から言うとその辺にあった2.1mm標準DCジャックに換装3するという暴虐の限りを尽くすことになったのだが、せっかく写真を撮ったので転がしておく。

ピン径がたぶん1.0mm

プラグ外径が7mm、内径が3mmぐらい

奥に出っ張りがあり、先端が凹んだ形のプラグじゃないと適合しないかも

Windowsドライバー

給電ができたらヘッド清掃ぐらいで満足に動くようになったのだが、何故か手持ちのWindows PC 3台中1台でしかまともにUSB接続ができない状態になってしまった。おまけにWindows 11では動くのにWindows 10を入れているPC2台で動かないという謎状態であった。

プリンタードライバーが2013年リリースの骨董品なのでそのせいかと思ったが、結論としては面白半分で有効化したWindowsのセキュリティ機能のせいだった。

メモリ整合性ってやつ

メモリ整合性ってなんやねんってとこなんですが、Microsoftのドキュメントによれば仮想化基盤で良い感じに分離した環境でドライバ実行するとかなんかそういう機構っぽく、作りが古いせいでこれに対応できずプリンタードライバーが上手く動かないという問題だったようだ。骨董品なせいと言えばそうなんだけど普通の人は有効にしない設定を無駄に有効にしてたせいで踏んだ問題だった。

一度プリンタードライバーを入れてからデバイスマネージャーでデバイス+ドライバ削除とかやると妙な状態になって復旧できなくなるが、公式が配布しているプリンタードライバー削除ツールで復旧できる。Q&Aの何もしてないのに動かなくなりました的記事からしかリンクが張られてないので一応メモ。

2022/09/21追記

Windows 11 2022 Update (22H2) が公開された。PC Watchの記事によれば、変更内容の一つにセキュリティーの強化が含まれているようで、そのうちの1つとして HVCIがクリーンインストールした環境において標準で有効になる ことが記載されている。 HVCI(Hypervisor-Protected Code Integrity) という保護機能はまさに今回の メモリ整合性 と表現されている保護機能のことで、今後何の設定もいじっていないPCでもUSBドライバーが動かないなどの現象が起きることが予想される。

ラベル印刷ソフト

KL-G1で対応しているラベル印刷ソフトは BA-100BA-300BA-P20 とかいうオプション品の型番みたいなソフト3種で、これらがどう違うのかよくわからないんだけどとりあえずBA-300で何の問題もなく印刷ができる。

トラディショナルなUI

一方、現行品たるKL-G2ではLABEL DESIGN MAKERという新ソフトが対応ソフト一覧に記載されている。基本的にできることは変わらなさそうだが、細々と使い勝手が改善されているようで見た目も今風になっている。

現代に近づいた

ここで気になるのはKL-G1とKL-G2でドライバー共通なんならKL-G1でもLABEL DESIGN MAKER使えんじゃねえの?というところで、結論としてはKL-G1でも問題もなく使用できる。プリンター設定で機種選択をKL-G2とすれば普通に印刷などが動作する。

デバイスマネージャー的に見えてるデバイスは CASIO NAMELAND KL16H Device という名前になっている。よくよく調べてみるとKL-M50だとかいろんな機種で同じドライバーを使用しているようなので、USB接続部は共通の作りになっているのかな?という感じで、ハーフカット有無とか対応テープ幅だけ気にして選んどけば問題ないんじゃね?という印象を受けた。


  1. ハードオフ ↩︎

  2. AD-A24250Lという型番で、定格24Vでたぶん2.5A出力?のまあまあデカいやつ ↩︎

  3. 秋月辺りで売ってるマル信無線電機のDCジャックとフットプリントがだいたい同じなので、少し削ってやれば入る ↩︎