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Ender3 V2を導入して1年近く経った。使い込んでいく中であった方がいいもの・なくても良かった物等見えてきたのでまとめる 購入直後に書いた記事の時点では以下のパーツを投入していたが、これらの有効性・弱点なども見えてきたのでまとめておこうと思う。

目次

追加したパーツ群 総括

Zシャフト保持するやつ (Ender 3 Lead Screw Stabilizer)

実際の所このスタビライザーを入れる意味があるのかどうかはわからないままだが、暴れさせといていいこともないだろうという考えは1年経った今でも変化はない。

ところが本パーツを装着した状態で10ヶ月ぐらい運用していたところ、アルミフレームにネジで固定する台座部分とベアリング台座部が破断する形でスタビライザーが破損した。インフィルケチりまくった上に送りも若干怪しかったPLA製パーツを破壊する程度の揺れはあるようなので何かしら意味はあるんじゃないでしょうか、ということで新しくスタビライザーをプリントして使い続けている。

赤線部分でブチ折れた

赤線部分でブチ折れた

エクストルーダーにフィラメントが入るところにベアリング置くやつ (Ender 3 V2 Filament Guide)

これも精神安定剤シリーズの一つで必要性が謎なパーツの一つではあったが、フィラメント受けの白い円盤部にマーキングしとくと遠くから見てもきちんとフィラメントが送れていることが一目でわかるのでなかなかよかった。

一方で、その白い円盤部がベアリングにはめ込み固定されているだけ 1 なので度々外れてフィラメントがベアリングから外れていた。ベアリングなんかなくても大丈夫という事実の裏返しではあるものの野放しにしておくのはどうも気が向かない。 調べたらV溝付きの樹脂ベアリングとかいう完璧な製品が市場に存在していた。よく考えてみたら工場見学物動画でよく出てきますねこういうローラー。

https://www.monotaro.com/p/3577/8136/ より

https://www.monotaro.com/p/3577/8136/ より

そんなこんなで安定感のあるガイドが完成です。既製の規格品使えば使うほど品質が上がることは最初からわかってるんだけど素人はその部品の名前に辿り着くまでに一苦労だよね~的な遠回りずいぶんやる羽目になった。とはいえ趣味として続けていくには「なかなかそれっぽい見た目まで来たんじゃないかこれ?」という自己満足が得られることが重要なのではないでしょうか。毎回エサが出てくるよりたまにエサが出てくるボタンの方が中毒度が高い理論

簡易ツールホルダー (Ender 3 tool holder with card reader and scraper)

これ自体は割と悪くないんですが、刷ってる時に六角レンチがカタカタ揺れて音がしたり、そもそもセッティング出ちゃえばそんなに六角レンチ出す必要がなかったりして必要なのかこれ?という疑問を抱いていた。そんな折に3Dプリンタ本体をスチールラックに載せることを思いつき、高さの面でツールホルダーが邪魔になったのが決定打となり外してしまった。 開けた机とかに設置している場合はいいのかな…ただ六角レンチがそんなに要らない事実は変わらないはずなので、導入直後のセッティング出るまでとか不調に突入したときに嬉しいアイテム感がある。 必要に応じてどうぞ。

スプールから巻き取ったフィラメント保持するやつ (Ender 3 Filament Guide)

装着した直後の時点で既に要らんだろこれと思ってはいたが、外すのが面倒という問題から付けっぱなしにしていた。 3Dプリンタ本体をスチールラックに載せるタイミングでスプールを本体脇に置くことにしたのでそのタイミングで外せた。

ベアリングを使ったスプールホルダー

これ自体はほぼ必須と言っていいと思うんですが、スプール外周をローラーで保持する方式のやつとかもあるっぽい。スプールに合わせて軸径違いのホルダー作り直さなくて済むのでそっちの方が筋良さそうだなと思うが作り直すのも面倒なのでそのままになっている。

エクストルーダーギアにフィラメントを押しつけるやつ (正式名称わからん)

純正部品が割れた実績があることもあり、絶対アルミ製のものに換えた方が良いとおすすめできるパーツ。安物プリンタにおける造形失敗の原因なんてのは基本的に送り不良かベッドのクリアランス不良のどちらかで、送り不良の原因もギア滑りかフィラメント経路の問題がほとんどのはず。 押しつけ側を十分強化しておけばギアの清掃・交換だけ定期的に行うことでギア滑りは回避できる。他の原因を潰すには消耗品メンテナンスの徹底しかない

大容量電源ユニット

5時間かかるプリントの4時間目でギブアップされる謎現象が起きたために純正電源からの交換を決意したという経緯は1年前の記事で書いたとおりだが、RWS600B-24に交換してからは10時間オーバークラスのプリントもノーミスでこなしてくれている。 純正のまま稼働させた例を見てないので改善の幅は不明だが、少なくとも悪くはなっていないので交換してよかったと思う。

強いて不満点を挙げるなら雑に作った電源ケースの固定が雑すぎて少し斜めってきたことぐらいだが、両面テープで固定しちまえというこれまた雑な手法で解決した。余談だが日東電工のハイパージョイント H9012という両面テープが大変良い。耐熱性のある強力両面テープで、炎天下のダッシュボードという過酷な環境に耐えられず転落してしまったカーナビの固定用に購入した。2000円で10mとかあるんで個人のお遊びレベルでは相当使い出があるが、きちんと脱脂・圧着した際の安定性が抜群で安心感がある。

新しく追加したパーツ: SKR mini E3 V3.0

文鎮化させた記事を先に書く羽目になってしまったがメイン基板を交換した。モータードライバ交換で静音化!みたいな記事がインターネッツ上に大量に存在しているのは認識していたが、ファンが減るわけでもなくアホらしと思って手を出さないでいた。

実際交換すると物凄く静かになるので驚いた。またEnder3 V2純正の基板(4.2.2)と比べると、地味な改良がいろいろと加えられていて大変具合が良い。 プリント中に本体キーが誤反応してピッと音が鳴ったりしていたのが無くなったように思えるし、本体上のジャンパピンでUSBコネクタのVBUSを接続/切断が切替えられるようになっているのでOctoPrint運用派も気軽にUSBケーブルを繋ぎっぱなしにできる。

コネクタ表とかが割と雑なおかげで雰囲気による接続を余儀なくされたり、間違ったファイル投げ込んだら一発で文鎮化するなどいろいろクセはあるが、そもそも中華3Dプリンタに手を出してる時点でその辺りはどうにかできなければダメなわけなので文句を言う筋合いはない。

あとサポートにブートローダー送ってくれメールを送ったら普通に送ってくれた。返信まで謎に1ヶ月ぐらいかかったがサクッとHEXファイル添付でメール返してくる辺りの柔軟さはありがたい。

不調が出た箇所

もうそろそろ購入後1年ぐらい経つなーと思ったぐらいの時期に壮絶なフィラメントの送り不良が出始めた。ギヤとかノズルかな?と疑って点検なり交換をしても改善しない。またプリント途中の様子を観察しているとどうやらフィラメント送り用のステッピングモーターが脱調しまくってるらしく、定期的にカコンというような音と共にフィラメント送り不良が発生していた。

形状は保ててるけどガタガタ

結論としてはフィラメントを通しているPTFEチューブが熱で劣化しており、エクストルーダー手前部分でフィラメント通過の障害となっていた。PTFEチューブを切り詰めて組み直したら解決した。 周期的に脱調しているようにも思えたのでギヤの摩耗などを疑ったが問題ではなかった。

なんだかんだ不調らしい不調はこの件ぐらいで、あとはたまにテーブルのクリアランス調整をするぐらいで安定して刷れてしまうので想像していたよりは手間が掛かっていない。

フィラメント

結局1年で3kgのフィラメントを消費した。SUNLUのPETGを2kgとPxmalionのPLA1kgという案配。

しばらくPETGばかりで出力していたところで久々にPLAを使い直すと物凄く楽でびっくりした。糸は引かないしなんか角がカチッとした造形物ができるしと、標準フィラメントとして採用されるだけのことはある感じの素性の良さを再確認させられた。とはいえ耐候性の問題だとかでどこでも使えるとは言いづらそうなのが気がかりではある。

SUNLU製フィラメントを買うようになったことでPxmalion製フィラメントはとにかく巻きが乱雑だったことがわかった。巻きが乱雑なのは素材の質がどうとか以前の問題で、印刷を進めていくと突然フィラメントが絡んで送れなくなったりするので造形失敗の可能性が大幅に高まる。

あと良く言われる吸湿問題だが、自分のペースで使っている限りでは使用中のフィラメントまで防湿ボックスに入れる必要性は感じなかった。秋から春まで気化式加湿機をフル稼働させたりしていたが影響はなかった。 半年とかそういうスケールで使わなさそうなフィラメントをカメラ用防湿ボックスに入れておくぐらいで十分なんじゃないかなという印象。というか基本的に造形失敗は吸湿云々以前の問題で起きてることが多いように思えるので中途半端な追い金で導入できるアイテムよりもこまめなメンテナンスが肝という感じがする。


  1. 接着すればいいのだけどだるくてやってなかった ↩︎